映画 『おみおくりの作法』

こんにちは。

手元供養品の販売と
海洋散骨の企画運営の広島のアスターせと

葬祭トータルサポートセンターの
ファミリー葬さくらです。




映画　『おみおくりの作法』を観てきました。



以下あらすじは、公式HPから抜粋しました。

ロンドン市ケニントン地区の民生係、ジョン・メイ。
ひとりきりで亡くなった人を弔うのが彼の仕事。
事務的に処理することもできるこの仕事を、
ジョン･メイは誠意をもってこなしている。
しかし、人員整理で解雇の憂き目にあい、
ジョン･メイの向かいの家に住んでいたビリー･ストークが最後の案件となる。
この仕事をしているにもかかわらず、
目の前に住みながら言葉も交わしたことのないビリー。
ジョン・メイはビリーの人生を紐解くために、
これまで以上に熱意をもって仕事に取り組む。
そして、故人を知る人々を訪ね、イギリス中を旅し、
出会うはずのなかった人々と関わっていくことで、
ジョン・メイ自身も新たな人生を歩み始める……。
仕事の枠を越え、
死者に対しても敬意を持って真摯に向き合う、
それがジョン・メイの作法。
誰もが迎える死の時間を、
ジョン・メイはあたたかく心を込めて見守る。
たったひとりで死んでしまったとしても、
誰もが誰かと関わった経緯がある。
そして、人との出会いこそが新たな人生を歩みだすきっかけになる……。
ささやかで思いがけないラストシーンに胸が震える、
かつてない感動作が誕生した。



物語は、淡々と進んでいくのですが、

どこか温かみがあり、静かな感動を生む映画でした。





主人公は実に真面目にそして真摯に故人と向き合い

そしてふさわしい葬送になるように、

たった一人でこつこつと作業を進めていきます。



故人が一人の人間として一生をどのように生きたか、

だれとどのような関わりがあったかを紐解きながら、

誰にも見送られることのない故人を心を込めて見送ります。




孤独死。

誰にも看取られない死。

誰にも見送られない葬送。



今の日本ももちろん、大きな問題となりつつあります。



弊社の業務でも、

同様の葬儀をお任せいただくことがあります。



そんなときに、限りなくこの主人公のようでありたいと思います。



主人公を解雇する上司が嫌味を言うシーンがあります。

「葬儀は残された者のためにするものだ。
　死んだ者のためだけの葬儀は無意味である」と。



これは、非効率的な主人公の業務に対して、
コスト過多・合理性がないと評価を下しての言葉なので、

主人公は、大きくは反論せずも、
「私はそうは思わない」とだけ静かに反論します。



もし、孤独死ではなく、
悲しむご家族がいらっしゃる場合、

そして上司の言葉に嫌味を含まないのであれば、

弊社は、少しその言葉に同調します。



「葬儀は残された人間のためにもある」

もちろん亡くなられた方のために…。それもですが、

残された方にとっても同じくらい意味のあることです。



「ありがとう」
「ごめんね」
「お疲れ様」
「愛してるよ」

生前にもしかしたら、かけることができなかった言葉を投げかけ、

通夜・葬儀と２日かけしっかりお別れし、

やがて日常に戻っていかなければならない
その区切りとして、

哀しみを抱えながらも、
明日を生きる者としての

大切な大切なお別れ。

それが葬儀だと考えています。








それにしてもサロンシネマ1・2

初めて行きましたが、

ここ10年シネコンしか行ったことがなかった私は、

こんな環境で映画が観られるとは…と

とても感動しました。



次は八丁座にも行ってみたいです。









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