身寄りのない方からのご相談

こんにちは。

手元供養品の販売と
海洋散骨の企画運営の広島のアスターせと

葬祭トータルサポートセンターの
ファミリー葬さくらです。



私どもの友人Sさんからお話がありました。



Sさんはアラフォー女性。

Sさんのお友達K様のことでのご相談です。

K様はSさんの親世代に近いくらい年齢は離れていますが、

過去のいろいろないきさつから、
Sさんに絶対的な信頼を寄せていらっしゃいます。



そしてK様は持病があるため、
先行きのことをいろいろご心配されているようです。



しかも身寄りがない方です。



厳密には何十年も前に郷里を飛び出し、
それ以来、
ほとんどご実家とは音信不通の生活をされてきました。

ですので、
ご兄弟や甥っ子・姪っ子さんなどは
いらっしゃいます。



K様がご自身の死後のことを考えられたとき、

ご自分のご遺骨の処遇については、
確固たる信念のもと、
強い希望をお持ちでしたので、

それを若い友人のSさんに託したい一心でのご相談でした。



さて。
葬儀のご希望でしたら、
弊社のお力になれることはたくさんあります。



しかし一切をあかの他人Sさんに託すということになると、
多くのハードルを越えなければいけません。



それにはやはり私ども葬儀社ではなく、
専門の方のお力を借りるようになります。



弊社がお付き合いさせていただいている
税理士の先生・司法書士の先生を
紹介させていただきました。



そして昨年末から士業の先生がたのお世話になり、
いろいろなお知恵を頂き、

そしてさまざまな手続きをお願いし、

つい昨日
なんとかスムーズに行く手はずが整ったという
ご報告を頂きました。



K様の思いとしては、
Sさんに一切を託したいが、
ご自分の死後、思わぬことでSさんに迷惑をかけたくない。

郷里に残っていらっしゃる身内との
ゴタゴタが起きることを
いちばん心配されていたと思います。

そしてSさん自身もK様の思いはかなえてあげたいけど、
それによって自分の生活にどういった影響があるかわからない…

というお二人の心配事が
今回こうやって行動に移されたことで、

一気に解決した…！
といううれしいご報告でした。





さてでは実際にK様に万が一のことがあったとき、
どういうことが問題になるのか。



まず入院先で身動きが取れなくなり、
そして意識もなくなったとき、

銀行口座からのお金の出し入れをSさんが勝手に行うことはできません。

留守宅へ勝手に入ることもできません。

仮にキャッシュカードや鍵をSさんが預かっていた場合でも
そのことをK様のご親戚の知るところとなると
法的に保証されておりませんので問題となる場合があります。



またたとえお元気で意識もある状態であっても、
もし認知症の症状が現れたとき。

これはこれで大きな問題です。



そしていざお亡くなりになられた場合。
財産の問題、遺品の問題…。

それらの相続をK様のご親戚が放棄されればいいのですが、
人間多少でもお金がからむと
目の色が変わってきます。



そして病院で亡くなられたとしても
Sさんにその一報が届かないかもしれません。

Sさんが入院に対しての保証人になっていれば別ですが。

そうすると行政が戸籍から血縁関係を探し出し、
ご親戚に知らせがいき、

Sさんの知らぬ間に火葬
→ご遺骨の引き取りをご親戚が拒否した場合は
　身寄りのない方として合祀
ということになります。

結果、K様が強く望んでおられた
ご自分のご遺骨の処遇は、
かなわぬこととなるのです。




ですから今回Sさんは、
K様の正式な後見人として（厳密にはそれだけではありませんが）
手続きを行ったわけです。

損得考えずにK様のお世話をされるSさんが、
最後に少しでも手元にお金が残るような
手続きも教えていただきました。






悩み事は大きなストレスになります。

病気と闘っていらっしゃる場合は特に
そのストレスは大きく体にも影響するはずです。



K様はその悩み事が解決したことにより、

より前向きにご病気と闘うことができる…

そう思い、私どもも多少なりお力添えができたことに
たいへんうれしく思いました。






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